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令嬢は元暗殺者に恋をする
第88章 あなたの瞳におちて -終- ※
「このまま、脚を開いて」

 まだ朦朧とする意識の中、まるで呪文をかけられてしまったかのように身体がその言葉に支配され、言われるがままサラは少しずつ脚を開いていく。
 こぶし一つ分開いたところで、サラの動きが止まった。

「もっと開いて。俺に見えるように」

 息が乱れる。
 頬が熱い。

「開いて」

 抗うことのできない甘美な命令に、恥ずかしさをこらえてサラはゆっくりと脚を開いていく。

 閉じられていた秘所もぱくりと花が咲いたように開き、すでに指で解れ熱く潤みきった箇所にひやりとした夜気があたった。

 ハルの手が膝にかかり、さらに大きく開かされた。
 覚悟を決めたのか、あるいは抵抗できずにいるのか。
 おそらく両方。サラの脚は閉じられることはなかった。

「手を出して」

 言われるがまま両手を前に差し出すと、指に指を絡め取られる。

 にこりと笑うハルの顔にサラははっと息を飲む。
 もうこれで、手を動かすことも自分で脚を閉じることもできない。
 痛いくらい、ハルの視線が秘密の部分にそそがれているのを感じる。

 見られているだけで、秘所がじくじくと切なく疼きひくついているのが自分でもわかった。
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