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令嬢は元暗殺者に恋をする
第88章 あなたの瞳におちて -終- ※
「いい子。怖がらないで。ゆっくり入るからね」

 熱を宿した楔が狭い柔肉を徐々に開くように押し入ってくる。
 怖くなって思わず腰を引きそうになったところを。

「逃げないで」

 と、すかさずハルに制される。
 命じられ、言葉だけで身動きを止められてしまい、ただじっと耐えてハルを迎え入れる。
 ゆっくりと確実に、ハルの肉杭が狭い膣内を広げ進んでいく。

「……っ」

 自分の意志とは関係なくきつく締まったサラの膣壁は、相手の進入を押し返そうとするも、それでもサラを抱くという雄の強さに屈服し、もはや、受け入れるしかないのだと徐々に抵抗を弱めていく。

 熱杭が埋め込まれていくごとに、サラはきつく目を閉じ眉間を寄せた。
 痛みで悲鳴をあげまいと唇を噛みしめる。
 けれど、目尻に浮かぶ涙は抑えることができなかった。

 痛い……。

 泣きながら力いっぱいハルの背にしがみつくと、痛みをまぎらわすように、ハルもきつく抱きしめ返してくれた。

 ハルを受け入れたのはこれで二度目。
 痛みはあったが、初めて受け入れた時の耐えがたい激痛はない。

 ハルは奥歯をぎりっと噛んだ。
 どんなに解しても、まだ男を受け入れることに慣れていない窮屈なそこは、食いちぎられるような狭さであった。

 それどころか、吸い付き引き絞るようなきつさに油断をすると持っていかれそうになる。
 ようやく最奥部まで到達したところでハルの腰が動きを止めた。
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