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新しい生活
第8章 IKENAIKOTO
「ふふふ…結婚前で…いけない奥様になりそうだね…」
江田さんが、背後から、身体に触ってきた…

「そ、そういうつもりで、ここに来た訳じゃ…」私は、身体を強張りながら、その手を止めた…


「ふふふ…いいんだよ、でも、こないだのは、君も愉しんだんだろ?」
江田さんは、それ以上は、手を伸ばしては、こなかった…

見透かされた様な事を言われて、恥ずかしさがこみあげてきた。

「そんな事ないです…あれは…、あんなの困ります…」精一杯の返答であった。
あんな体験は初めてだった…
朝方まで、何度も続く快楽のうねりは、正直、知ってはいけない事の様だった。



「こないだの…」と江田さんが言うと、ノートパソコンの画面を見せられた…

鄭さんと私が…重なりあっている画像…

「ふふふ…綺麗に撮れてるね。大丈夫だよ…僕、個人で楽しんでいるから、口外は、しないよ…」


こ、こんなの…
言葉に出なかった…「…いつの間に…こんなのを…」
私は、江田さんを睨んだ…

「朋香さん…少しだけの間、僕の趣味にお付き合いしてくれてもいいよね…?、君の結婚には、邪魔はしないよ…」
江田さんは、含み笑いを浮かべながら、言った

私は泣きそうになっていた…
今までの幸せな情景が目に浮かんでいた…
「酷いわ…こんなのを記録するなんて…」睨みながら言ったが、その画像を見せられると、何も言えなくなっていった…

「ほんの少しのお遊びと思ってくれれば…キミだって、愉しんでいたろ?ふふふ…」
「今日は、このまま送っていくよ…大丈夫、僕だけの趣味なんだし…」
と言いくるめられるようにして、私は、江田さんに近所まで送ってもらっていた…



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