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あの頃に戻って……
第10章 旅立ち
「離婚届、出してきます。その足で荷物も取ってきます。」
「じゃあ、みんなで行くか!」
父さんの提案でみーんなで行くことになった。
荷物は洋服がほとんどだし、アパートだから置き場がないからと言って、置けない荷物は実家に預けてあったから、それほど大変ではなかった。
一人で荷物をまとめる。
車で待つ、新しい家族のことを考えて……なんて、器用なことはできなくて、家族写真を見て、いろいろあった、過ぎた過去を思い出していた。
でも不思議と涙は出なかった。
いつもこの人がそう言うんだからきっと大丈夫…
そう思ってた。
そこに自分の意思はなかった。
だからなのか、なんとなくいつもぼんやりしてた。
子どものために!と思ってなら頑張れるけど、旦那のためにはもう頑張れなかった。
多分、そう…お店が軌道に乗ってから。
あなたは私からあなたへの気持ちを聞いたことがないから不信感になったって言ってたけど、私はあなたから必要とされてないんだと感じてたからあなたへの気持ちも冷めていったのよ。
なんて、写真に小さく呟いて、子どもたちの服やおもちゃをまとめる。
保育園の制服とか、鞄とか、どうしようか考えたけど、保育園に寄付することにした。
何回か往復し、荷物を車に積んだ。
途中、優輝くんが手伝ってくれた。
「ママ、パパは?」
良雅が聞いた。
「パパとママね?サヨナラしたの。良雅はパパに会いたかったらいつでも言ってね?会うことは出来るのよ。」
そう答えた。良雅のリュックや旅行鞄を見て、
「お家が変わるの?」
「そうよ。優輝くん家が新しいおうちになるの。」
そう話したら、
「え?優輝くん家が?じゃあ、優大くんも一緒?」
と、嬉しそうにウキウキしながら私の返事を待っていた。
「そうよ。」
そう答えると、もっと嬉しそうに、
「やったぁぁぁ!」
と、優大くんも一緒に喜んでいた。
子どもたちが気があう同士で良かった。
そして、役場に行って、届を出した。
「再婚は女性の場合、半年経たないとできませんので、ご了承ください。」
係の人にそう言われた。
「はい。」
これで正式に離婚成立ね!
籍も抜いて、私は佐野に戻った。
子どもたちも新しく、佐野になった。
「じゃあ、みんなで行くか!」
父さんの提案でみーんなで行くことになった。
荷物は洋服がほとんどだし、アパートだから置き場がないからと言って、置けない荷物は実家に預けてあったから、それほど大変ではなかった。
一人で荷物をまとめる。
車で待つ、新しい家族のことを考えて……なんて、器用なことはできなくて、家族写真を見て、いろいろあった、過ぎた過去を思い出していた。
でも不思議と涙は出なかった。
いつもこの人がそう言うんだからきっと大丈夫…
そう思ってた。
そこに自分の意思はなかった。
だからなのか、なんとなくいつもぼんやりしてた。
子どものために!と思ってなら頑張れるけど、旦那のためにはもう頑張れなかった。
多分、そう…お店が軌道に乗ってから。
あなたは私からあなたへの気持ちを聞いたことがないから不信感になったって言ってたけど、私はあなたから必要とされてないんだと感じてたからあなたへの気持ちも冷めていったのよ。
なんて、写真に小さく呟いて、子どもたちの服やおもちゃをまとめる。
保育園の制服とか、鞄とか、どうしようか考えたけど、保育園に寄付することにした。
何回か往復し、荷物を車に積んだ。
途中、優輝くんが手伝ってくれた。
「ママ、パパは?」
良雅が聞いた。
「パパとママね?サヨナラしたの。良雅はパパに会いたかったらいつでも言ってね?会うことは出来るのよ。」
そう答えた。良雅のリュックや旅行鞄を見て、
「お家が変わるの?」
「そうよ。優輝くん家が新しいおうちになるの。」
そう話したら、
「え?優輝くん家が?じゃあ、優大くんも一緒?」
と、嬉しそうにウキウキしながら私の返事を待っていた。
「そうよ。」
そう答えると、もっと嬉しそうに、
「やったぁぁぁ!」
と、優大くんも一緒に喜んでいた。
子どもたちが気があう同士で良かった。
そして、役場に行って、届を出した。
「再婚は女性の場合、半年経たないとできませんので、ご了承ください。」
係の人にそう言われた。
「はい。」
これで正式に離婚成立ね!
籍も抜いて、私は佐野に戻った。
子どもたちも新しく、佐野になった。