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あの頃に戻って……
第11章 日常
あ!

可愛い……

こんな雑誌、見たことなかったけど……

ちょっとだけ……

ペラッ…

真っ白のウエディングドレス!

スパンコールやレース!オーガンジー!

ステキ‼︎!

黒も白もシルバーも、優輝くんならどれでも似合いそう。

燕尾服!カッコいいんだろうなー。

なんて思って見てたら、

「美都?ひと息つこう?」

と、優輝くんに声をかけられ、慌てて雑誌を閉じる。

「う、うん!お茶で良い?」

「サンキュー。」

優輝くんにお茶を淹れる。

今日はお昼もゆっくりはとれなそうだから、手軽に食べられる、サンドイッチと、野菜スティック、夜作っておいた、ビシソワーズ。

サンドイッチの中身は、カツ!

それも用意して、お店に運んでおく。

「優輝くん、お茶、お待たせ。」

そう言うと、優輝くんは慌てた様子で、立ち上がった。

「ありがと!」

不思議に思いながらも、何も見なかったフリをして、

「お昼、ここに置いておくわよ?」

と、伝える。

「サンキュー!今日は何?」

「今日は、カツサンドと……」

と、メニューを紹介する。

「全部片手で食べられる物だ!ありがとう、美都。」

「いいえ。」

今日は忙しいって言ってたからね。

「美都……」

「ん?」

「キスしたい。」

「え?ここ、お店よ?!もうすぐお客さま来ちゃうでしょ!」

「駐車場に車来たら分かるから大丈夫だよ。」

「もぉ……キス、だけだよ?」

「うん!」





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