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あの頃に戻って……
第12章 新しい世界
それぞれ新しい教室に入って、明日からの話を聞く。

私と優輝くんくんは、咲良のクラスへ。

私の両親は、良雅のクラスへ。

優輝くんの両親は、優大くんのクラスへと行ってもらい、お便りなどをたくさんいただいた。

家庭訪問の日程、バスの時間、アレルギーの有無など、確認することやら、記載することやら……

やることたくさん!

でも、ここの園は給食だから、正直助かる!

下のクラスは1クラス15人程度で、上のクラスは1クラス30人程度だから、そんなにものすごく多いってほどではない。

この町は、昔からあるけど、私が生まれる前は村だった。

町になって何十年も経って、周りは合併合併で大きな市になっていくのに、この町だけはどこからのオファーも断って、独立して、まだ町として存在してる。もはや同県に町はこの町だけになった。

しかも、大型市に囲まれているから、住みやすく、日本で数少ない、人口が増えている町だ。

私はこの町が好き。

私が育った頃とは少し変わってしまったけど、やっぱり好き。

この園が保育園からこども園にしたきっかけは、待機児童の問題が出てきたからだと話していた。

こども園にすれば、国からの援助も受けられるし、そうすれば先生を増やせる。

少し余裕があれば、増築もできる!

園長はそう考えたんだって。
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