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第12章 新しい世界

ヒマワリ1組に所属となった、咲良。

全員で自己紹介をすることに……

親も巻き込まれ、する羽目になった。

自己紹介は年長さんだけなんだとか。

だから、年長さんには必ず親同伴だったわけね。

入園式後の説明が頭を過ぎった。

「佐野咲良です。両親が離婚し、母が再婚するため、引っ越してきました。小学校に入学する時は佐山咲良になります。よろしくお願いいたします。」

咲良の自己紹介を聞いて、ちょっと恥ずかしくなる。

でも、私と優輝くんが自己紹介したら、なんで苗字違うの？って思うわよね。

まぁ、良いわ、咲良。堂々とした、素敵な自己紹介だったわ。

「咲良の父、優輝です。ビューティサロンキャピタルで美容師してます。よろしくお願いいたします。」

優輝くんの挨拶が終わり、

「咲良の母、美都です。長いおつきあいになるかと思いますが、どうぞ、よろしくお願いいたします。」

私も挨拶をした。

パチパチ…

周りから拍手されて、恥ずかしくなる。

一通り、自己紹介が終わり、バスの確認をし、解散となった。

教室から出ると、良雅と優大くんが、祖父母同伴で待っていた。

優輝くんのお母さんと同年代の方々に、たくさん声をかけられる。

「光さん！良かったわねー！素敵なお嫁さん！」

「ありがとうございます。本当、素晴らしい方が来てくれて、私も安心してますよ。」

そんな会話が聞こえ、目が合ったので、会釈する。

その間、私の両親は、園長先生と話していた。

優輝くんが他のママに話しかけられる。

私も、他のママから話しかけられる。

そんなこんなでヘトヘトになって、帰った。