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あの頃に戻って……
第16章 門出
二人ともお色直しで中座するとき、退場のエスコートを要さんに頼んだ。

「え?俺?」

すごく驚いていたけど、快く笑顔で引き受けてくれて、

「驚いたー。貴重な体験、ありがとう。二人とも幸せになるんだよ?」

そう言ってくれた要さんの目には涙が潤んでいた。

お色直しを先に終えた優輝くんは私の両親と再入場した。

続いて私は、優輝くんのご両親と再入場。

お礼の手紙になる。

体調を考慮して、座ったままの音読になったけど、

「父さん、母さん、たくさんたくさんたくさん心配かけました。その都度、いつも私を信じてくれて、本当にありがとうごさいました。やっと手に入れたこの幸せをずっと続けられるよう、優輝くんを信じてついていこうと思います。新しく増える家族共々、これからもサポート、よろしくお願いします。」

そう伝えた。

二人とも泣いてた。

私は涙は我慢した。

「優輝くんのお父さん、お母さん。まだまだ未熟な私ですが、これからも様々な場面でお世話になると思います。頼りにさせてください。甘えさせてください。そして、お二人も私たちをどうぞ、頼ってください。私たちは、お二人を迎え入れる準備はできていますので、いつでもいらしてください。よろしくお願い致します。」

そう続けた。

優輝くんのご両親も泣いてた。

「そして、要さん。たくさんたくさんお世話になりました。今日、この日をここで迎えられたことは、要さんのお力添えなくてはあり得ませんでした。本当にありがとうございました。今度は孫も一緒に遊びに行きます。これからもよろしくお願い致します。」

そう続けた。

要さんも泣いてた。

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