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第17章 神秘

小学校に入学して、咲良はますますお姉ちゃんになっていった。

今日は、妊婦健診。

初めて、優輝くんも一緒に来れた。

「佐山美都さん。」

呼ばれて、診察室へ入る。

「今日からエコーで大丈夫ですね。」

「今日は主人も一緒なんです。」

「どうぞ。4D、撮りますか？」

「お願いします！」

ヌルッとしたゼリーがお腹に付けられる。

「赤ちゃん、元気に動いてますねー。そろそろ胎動もあるかと思いますが、まだ感じませんか？」

と、話してる最中に、ポコポコッ！と！

「あっ……今、感じました！先生。」

「今？」

「はい。」

「この動きですね？！あー。足で思い切り蹴ってますね。ご主人、見えますか？」

「はい。あっ……もしかして、今、性別、映りました？」

「そうですね。間違いなく、……あ。楽しみにとっておきたかったんでしたっけ？」

「いえ。どちらでも大丈夫です。」

「奥さん、分かりました？」

「はい。」

「女の子ですね。」

優輝くんの表情がニンマリしてきて止まらない。

「優輝くん、顔、だらしないよ？」

そう言ってクスクス笑う。

「マジ？」

「うん。」

「無意識だわー。参るね。娘、楽しみで仕方ない！」

そんな会話をしながら、健診終了！

予定日は、12月20日！

もうすぐ安定期に入るし。少しはツワリも落ち着くかな。