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あの頃に戻って……
第4章 美容室
「ステキなお店ね!」

そう伝えた。

「ありがとう!」

その時、バタバタバタ……足音がした。

「そっち行っちゃダメ!」

女の人の声がした。

「奥様?」

「そ。足音、子どもだ。」

「いくつ?」

「優しいに大きいで(ゆうだい)2歳。ヤンチャだ。」

「男の子は仕方ないわよ。元気が一番!」

「佐野は?子どもいたよな?」

「うん。6歳の女の子、花が咲くの咲くに良いで(さくら)と、4歳の男の子、良いに優雅の雅で(りょうが)、二人よ。」

「結婚、早かったもんな。」

「そう?うーん。そうかもしれないねー。」

「ご主人は良い人なの?」

「まぁ、普通よ。」

「店、出したんだっけ?」

「えぇ。」

「なんて言う店?」

「(シルクロード)。」

「今度食べに行くよ。」

「……どうぞ。」

「?……佐野が接客してくれるの?」

「しないわ。」

「そうなの?」

「今はバイトの子、たくさんいるから、私が出る幕、ないのよ。」

「そうなんだ。」

「えぇ。」

「毎日、退屈?」

苦笑いしながら聞く。

「えぇ。退屈だったわ。……今日までは。同窓会やるってハガキ見て、毎日、今日が来る日をどれだけ待ち望んでいたか。楽しみで仕方なかった!」

貴方が幹事だしね。

「そうだったんだ。俺も!メッセくれると思わなかったから、すげぇ嬉しかった。ありがとう。」

ニカッて笑う。

屈託のない笑顔が時を巻き戻す。

ドキドキする!

「幹事、大変だった?」

ドキドキを悟られないようにするのが大変。

「まぁね。」

「私もやってみたかったな、幹事。」

「次、やろうよ、一緒に。」

「そうね。」

それだけなのに、もっとドキドキしちゃって……おかしいの。
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