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第5章 同窓会

「もう、あれね！いっそ、不倫でもしてみたら？」

爆弾発言をする。

「何言ってるのよ。そんな……相手にしてくれる人、いないわよ。」

慌てて、答える。

「はい！では、みなさん！席に着いて、グラス持ってください。」

司会が伝える。

「乾杯！」

「乾杯ッ！」

お酒が進む。

普段、あまり飲まないから、少しだけのつもりで。

でも、しーちゃんとの話はまだまだ続く。

「みーちゃんだったら、選り取りみどりじゃない！」

なんて、言う。

「そうだぜー！俺と不倫しよーぜー？」

急に割り込んできた、駿介くん。

「わぁ！びっくりしたぁ！」

私が驚くと、

「佐野、俺がお前のこと好きだったの、覚えてる？」

と、続けた。

「もぉ……覚えてるよ。」

「なんてコクったかも？」

「…………忘れちゃった。」

そう、答える。

「毎日腹筋割れるくらい笑わしてやるから、俺の彼女になってくれ。だ！」

ｸｽｸｽｸｽ……

私の席の近くの人たちが笑う。

「思い出した！腹筋割りたくないって断ったんだよね。」

そう言ってまた笑う。

「佐野！俺は今でもお前のこと好きだぜ！」

ﾄﾞｷｯ!!!

「きゅ、急に何？……こんなとこで何言ってんのよ。」

驚いた……

「俺はフリーだ。不倫したくなったらいつでも来いよ！」

さらに、そう続けた。

「ふ、不倫なんて、するつもりないわ！」

恥ずかしくて、その場を離れた。