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あの頃に戻って……
第5章 同窓会
化粧室に入る。

はぁ……驚いた……

まさかあんなところで告白されるなんて!

駿介くん、今でも想ってくれてるんだ。

ありがとう。

でも、好きなタイプじゃないのよね。

駿介くんは、こう言ったら誤解を招くから絶対言わないけど、ペットみたいな存在。

癒しはくれるだろうけど、むしろそれだけな感じがする。それに、笑いのツボが分からないのよね。

なんとなく会場に戻りずらくなった私は、窓辺にある、椅子に座る。

「美都……大丈夫?」

「え?あっ……優輝くん。……見てたの?」

「あぁ。……コクられたこと、あったんだ?」

「うん。……意外?」

「いや……俺も、中学んとき、美都にコクれば良かったなーって思ってさ。」

「……何て?」

飲んでるからかな?少し強気だ。

「好きです。付き合ってください。」

真剣な瞳で見つめられ、金縛りにあったみたいに動けない。

ドクンドクンドクンドクン……

心臓の、音が……

ダメだってば!

「美都も俺のこと好きだったんだもんな。でも、時間は巻き戻せない……。いまさら伝えたって意味がないのに……困らせて……ごめんな。」

優輝くんは本当に優しい。

何も答えられない私はきっと、本当に困った顔をしていたのだろう。

何か答えなきゃ。

……

「いつも……優しくて、困ってると助けてもらってばかりで、優輝くんは、私が自分から好きになった、最初で最後の人だったよ。」

今でも、好き。

でも、それは言えない。
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