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第8章 離婚

そろそろ予約の時間になる。

優輝くんがせっせと準備を進める。

私は、家に入り、子どもたちの様子を見る。

優輝くんのお母さんもいる。

朝ごはんの後片付け、やってくれたみたい！

「あの…すみません。後片付け、していただいたみたいで……。」

そう伝える。

「良いのよ、それくらい。」

明るく返ってくる。

「お茶、淹れましょうか？」

と、聞く。

「ありがとう。紅茶にしてもらえる？」

「はい。」

紅茶か。どこにあるんだろ？……ここかな？

本当にいろんなところに物が散らばってるから、わかりにくくて……

「見つかった？」

「いえ……」

「本当にあの嫁は片付けが全くできないんだから。」

小声で、お絵描きに夢中になってる優大くんに気を遣ってるのが分かる。

「ありました！」

「良かった良かった。」

子どもたちにも麦茶をいれる。

「優輝くんのお母さん、アイスとホットはどちらになさいますか？」

「アイスでお願い。」

「はい。……咲良、良雅、優大くんもお茶飲みなさい。」

と、子どもたちに言う。

「はーい！」

三人が答える。

「良いお返事ねー。」

褒める。

「だけど、使ったものは片付けるか、まだ使うならノートを閉じて端に寄せておくともっと良いよ。」

と、子どもたちにやらせる。

「はーい！」

また三人が答えて、ノートを閉じてくれる。端に寄せてくれる。