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あの頃に戻って……
第9章 旅行
いろんな考えを巡らせながら、優輝くんの家に向かう。

もし、咲良がいなくなったら?

そんなの考えられない!

小学生になる咲良のランドセル、夏休みに選ぼうって話してた。

カタログ見て、何色にしようか迷う咲良の考えてる顔がだんだん大人びて見えて、こうやって大きくなっていくんだなー…なんて思ってた。

咲良は……

妊娠した時、不安で、どう変化していくのか、赤ちゃんのことも、自分の体も、本当に心配だった。

初めて、不安で泣いた時、良いタイミングで咲良の最初の胎動を感じたの。

なんて母親思いなんだろうって思った。

大丈夫だよって背中を押してくれたような気がした。

それから愛しくて、健診が楽しみで、体重管理も頑張ったり、栄養も考えた食事を摂った。

この子に何をしてあげられるか、一生懸命考えて、いろんな講演会に足を運んで、良いと感じる教育法や躾のノウハウを学んだ。

初産なのに6時間で生まれた時は本当に親孝行な子ねってみんなに言われて……

咲良に厳しくしてきた。

出来ることを増やしてほしいから、いつも期待してるように話した。未来が明るくなるよう、可能性は無限であることを伝えてきた。

たった2歳でお姉ちゃんになったとき、既に咲良はよく喋る子で、良雅が生まれるところを見たいって話してくれた。

快く承諾して、私に立ち会ったのは、咲良だった。

耳元でたくさん励ましてくれて、良雅が生まれた時、「はじめまして、咲良です。良雅くんのお姉ちゃんです。」って挨拶した。さすが咲良だと思った。

可愛くて賢くて頼れて……

そんな咲良を渡せるはずないじゃない!

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