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あの頃に戻って……
第9章 旅行

そんなことを思いながら、優輝くん家に着いた。
涙を流しながら運転していた。
「優輝くん!」
優輝くんの姿を見て、ますますボロボロ泣きだした。
席を代わり、わけを話すと、DVDを観ようと言った。
公共の体育館の駐車場に車を止めて、再生する。
DVDは、夫と従業員の山本渚(やまもと なぎさ)さんが土下座していた。
「申し訳ない。どう切り出したら良いのか分からず、ろくに話もできなくしてしまった。ほんの火遊び程度ではない。お互い、心で繋がっていると感じているんだ。君に伝えてきた言葉に嘘はない。ずっと真剣だった。でも俺は君から俺への気持ちを聞いたことはない。それがどんどん不信感を募らせた。君への愛情はもう薄い。俺は渚と生きていきたい。子どもたちのことは、きちんとしたい。咲良と良雅、二人ともとても良い子どもたちだ。離婚して君に二人とも育ててもらうのは申し訳ない。良雅はまだ4歳だ。母親を必要とするだろう。だから、物分かりの良い咲良を引き取りたいと思う。もちろん、咲良の意思も尊重する。これはあくまで案だ。君が二人とも育てたいというのならそれは構わない。養育費も払う。俺のワガママでこんなこと言ってるんだから。もちろん君の意見も聞くよ。」
続いて渚さんが話した。
「奥さん…こんなことになってしまって、申し訳ありません。オーナーとはお互い真剣に思い合っているんです。私はまだ子どもを育てたことはありませんが、オーナーのお子さんなら、愛せる自信があります。どうか、離婚してください。お願いします。」
二人からのメッセージだった。
これは誠意を感じた。
「美都、良かったな。」
優輝くんがホッとした表情で話す。
「うん!」
円満離婚できそう!
私もそう感じていた。
涙を流しながら運転していた。
「優輝くん!」
優輝くんの姿を見て、ますますボロボロ泣きだした。
席を代わり、わけを話すと、DVDを観ようと言った。
公共の体育館の駐車場に車を止めて、再生する。
DVDは、夫と従業員の山本渚(やまもと なぎさ)さんが土下座していた。
「申し訳ない。どう切り出したら良いのか分からず、ろくに話もできなくしてしまった。ほんの火遊び程度ではない。お互い、心で繋がっていると感じているんだ。君に伝えてきた言葉に嘘はない。ずっと真剣だった。でも俺は君から俺への気持ちを聞いたことはない。それがどんどん不信感を募らせた。君への愛情はもう薄い。俺は渚と生きていきたい。子どもたちのことは、きちんとしたい。咲良と良雅、二人ともとても良い子どもたちだ。離婚して君に二人とも育ててもらうのは申し訳ない。良雅はまだ4歳だ。母親を必要とするだろう。だから、物分かりの良い咲良を引き取りたいと思う。もちろん、咲良の意思も尊重する。これはあくまで案だ。君が二人とも育てたいというのならそれは構わない。養育費も払う。俺のワガママでこんなこと言ってるんだから。もちろん君の意見も聞くよ。」
続いて渚さんが話した。
「奥さん…こんなことになってしまって、申し訳ありません。オーナーとはお互い真剣に思い合っているんです。私はまだ子どもを育てたことはありませんが、オーナーのお子さんなら、愛せる自信があります。どうか、離婚してください。お願いします。」
二人からのメッセージだった。
これは誠意を感じた。
「美都、良かったな。」
優輝くんがホッとした表情で話す。
「うん!」
円満離婚できそう!
私もそう感じていた。

