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第9章 旅行

「美都、2人で力を合わせて、生きていこう？子どもたちは3人とも2人で育てよう？」

優輝くんの言葉に涙が溢れる。

「うん。」

優輝くんを見ると、涙を拭いてくれた。

車の中、手を握って、見つめ合う…

「美都、俺と、結婚してください。」

真剣に、丁寧に、そう言ってくれた。

「はい。」

私はそう答えて、2人で抱き合った。

「あんまり贅沢な暮らしはさせられないけど、ついてきてほしい。」

「うん。優輝くんとならどこへでもついていく。どんな生活でも頑張れる。ずっと、私と共に歩んでください。」

「もちろんだよ。美都……愛してるよ。」

胸がもっと熱くなる。

「私もッ！優輝くん！愛してる。」

ずっとずっと一緒にいようね。

こんな燃え上がるような気持ち、あったのね。

本当に片時も離れたくない。

そう思って、優輝くんの腕にしがみついていた。

どれくらいそうしていただろう。

ただただ、安心してた。

優輝くんも何も話さず穏やかな時間を過ごした。

「美都、そろそろ目的地に向かっても良い？」

「うん！」

優輝くん、どこに連れて行ってくれるんだろう？

楽しみだな！