パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第9章 旅行

「私も……まだ結婚してるんです。離婚する予定です。……そしたら、今度は優大くんも私の子どもたちも連れて来て良いですか？」

泣きそうだった。

「あぁ、もちろんだよ。全てがうまく片付いて、新しい家族が成立したら、会いに来てね。そうか、君にも子どもがいるんだね。」

優しい表情のお父さん。

「はい。二人います。6歳の女の子と4歳の男の子で、優大くんが2歳だから、お父さんは一気に3人のおじいちゃんになりますね。」

そう言って微笑むと、

「それは楽しみだな！二人で子どもたちを育てるのはとても大変なことだと思うよ。優輝、美都さん、幸い、俺には財産がたんまりある。経済的に困ったらいつでも頼りなさい。」

真剣な表情から微笑むお父さん。

「父さん、ありがとう。本当に大変だったら頼るよ。」

優輝くんがキリッとした表情で伝える。

「そう言って、今まで一度だって頼った試しがないんだからな。父さんは寂しいよ。」

「三人になったらしょっちゅう頼るかもよ。」

「構わないさ。三人だろうと四人だろうと五人だろうと、全然、平気だ！まだまだ元気だからな。早く二人の子どもが見たいな！」

そう言って豪快に笑う。

「えっ！気が早いですよ。」

そう反応したけど、顔が赤い。

「でも、ありがとうございます。とても心強いです。」

そう付け加えた。

「でもあれか！女性は離婚後半年は結婚できないんだよな。」

「そうだな。法律上。半年の間に出来た子どもは前の夫の子ども扱いだもんな。」

優輝くんがそう言う。

「あれ？でも、確か、セックスしてないって証明があれば離婚後3ヶ月でできても別の相手の子どもとして扱えるんじゃなかったかな？」

そうなの？

「まぁなんにせよ、めでたいな！」

お父さんは嬉しそうに目を細めて、優輝くんを見つめてた。