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あの頃に戻って……
第9章 旅行
社長室を後にして、お部屋に戻る。

夕飯までまだ時間がある。

「風呂、入る?」

優輝くんが尋ねる。

「えぇ。そうね。入ろうかしら。」

そう言ってお部屋の家族風呂に入った。

露天風呂から見える、庭園は心が落ち着く。

優輝くん、この景色を見て、毎年、私のことを考えていたのね。

髪を洗って、身体を洗い始めた。

カラカラカラ……

扉が開いて、優輝くんが、

「美都、一緒に入るよ。」

一応、タオルで隠してたけど、

「えっ!?優輝くん。ちょっと洗うところ、見ちゃ嫌だ。」

そう伝える。

「洗ってあげるよ。」

そう言って、丁寧に背中を洗ってくれた。

恥ずかしいッ!!

私は俯いて目を閉じていた。

「流すよ?」

「うん…ありがとう。」

優輝くんも頭を洗い、身体を洗う。

「背中、洗わせて?」

「サンキュ。」

優輝くんの背中、こんなに広いんだ。

後ろから抱きしめたら腕、回らないかもしれないなー。

ザーッと洗い流して、二人で向かい合わせて湯船に浸かる。

「優輝くん、ここで毎年、どんなことを思っていたの?」

素朴な疑問を伝えた。

「最初の三年は泣いてた。美都に会いたくて……その後からは、美都とここに新婚旅行で来る想像をしてた。」

その声が切なくて、胸がギュッとなる。

「やっと、念願叶うんだな。いや、美都とここにいることは念願叶ったな。……どうしよ、俺、幸せすぎて、泣きそう。」

そう言って、私に背中を向けて、少し、上を向く。

「優輝くん……ありがとう。すごく嬉しい!たくさん想ってくれてたの、感じたよ。」

そう言って、背中に腕を回して抱きしめる。

バクバクバク……

心臓が駆け足になる。
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