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あの頃に戻って……
第10章 旅立ち
「美都も咲良も良雅も一緒に暮らして良いですか?」

優輝くんが聞く。

「もちろんだよ。楽しくて明るい家庭を築いていってほしい。」

そして、

「娘と孫をよろしくお願いします。」

そう言って父さんと母さんが頭を下げた。

「はいっ!こちらこそ、よろしくお願い致します。」

優輝くんも頭を下げた。

♪♪♪♪♪(携帯の着信音)

優輝くんの携帯が鳴った。

「あ。すみません。電源……」

優輝くんが言う。

「出て良いわよ。」

母さんが優輝くんに伝える。

「すみません。失礼します。」

「どうぞ。」

優輝くんが席を外して電話してる。

「お茶でもいれてくるわ。」

母さんが席を立って間も無く、優輝くんが、

「あの…すみません。俺の両親と子どもも今からお邪魔して良いですか?」

と。

父さんは微笑んで頷き、母さんはその声を聞いて、こちらに来て、

「もちろんですよ。どうぞ。」

そう言ってくれた。

我が両親ながら、本当に心が広いと感心する。

感謝しかない。

「ありがとうございます。5分くらいで着くと思います。」

優輝くんがそう伝えた。

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