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渇いた人妻たち
第7章 偶然の快楽
 征男は信号待ちの間にそれを読み終わると何時もの癖で消音ボタンを押し自宅の車庫に入った。
 その時丁度車庫内で洗濯物を干していた妻は声を弾ませていた。
 「お帰りなさいお疲れさま、あなた今夜は子供が居なくて二人きりよ」
 「どうしたの?」
 「今朝から夏休み最後のお泊りに私の里へ行ったのよ」
 「それじゃあ伸び伸びとエッチし放題だね」
 「そろそろ今夜辺り抱いてくれる予定じゃなかったの?」
 「そうだよ道中そう思いながら帰ってきたのだよ」
 「お風呂の用意も出来ているからどうぞ」
 「こんな時位一緒に入らないか?」
 「私は未だ少し懸るからお先にどうぞ」
 「良いよ待ってやるよ」
 「じゅあ急いで済ませるから待っていて」
 征男が自宅に入ると台所と寝室には冷房をよく効かせてあり、誰にも邪魔されずに夫婦の営みをしようとする妻の魂胆が諸に表れていた[何も今夜でなくても]と思ったが気を取り直して寝室で脱いでいる時、妻が車庫から帰り、玄関や勝手口のドアをロックして小走りで入ってきた。
 「えーっとパジャマはどれにしようかな」
 「そんなの要らないよ、今夜はお互いに裸で過ごしてみようよ」
 「私も裸なの?」
 「そうだよ台所で洗い物する時だけはエプロンを着ければ良いよ」
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