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渇いた人妻たち
第4章 無意味な約束
 二人はグラスを合わせて、そのジュースを一気に飲み干した。
 「あぁ、喉がカラカラだったの、良く冷えていて美味しかったわ」
 その時まで、全身が震えていた浩美だったが、その言葉が出るときには普段の彼女の顔つきに戻ったのを見逃す征男ではなかった。
 「シャワーでも浴びたら?」
 「そんな事しに来たのじゃないわ」
 「いやサッパリすると思ってね、じゃあ僕は浴びても良いかな?」
 「どうぞお好きに」
 「じゃあ失礼して」
 征男は洋服ダンスを開け、そこに用意されている簡易なバスローブを手に浴室に向かったが、身体を洗うのが目的ではなく、一つの過程としての行動なので、手早く済ませて膝上二十センチ位しかないその簡易なバスローブを直接肌に着て、浩美の前に立ったのである。
既に征男の男性自身はこれから起こるであろう、淫らな事を想像して、その合わせ目からは飛び出さんばかりに大きく勃起しており、それを彼女に誇示してその時の反応を見ていた。
 浩美は座っている自分の前に征男が立ったとき、眼の前で征男のシンボルが大きくなっているのを目敏く見つけて、内心では[もうこんなになって私を欲しがっているんだわ]拒否するのは可哀相で、約束は破られても仕方がないけど、何かそれなりの理由が無いだろうかと考えていた。
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