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−紅の雫−
第1章 −勝利の影で−
「……ウィル…貴方は……何を望んで……」


アレンは少しづつ後退りをしながら
ウィルの様子を伺う。

怒りで咄嗟に動いた身体も
今はまた鈍さを取り戻していた。


「…望み?…僕の望みは………アレン……貴方だ。」


そう言ったウィルの表情は
相変わらず薄ら笑いを浮かべていた。



「…わ…私にどうしろと?……」


後退るアレンの足に
落ちた短剣がぶつかった。

カシャリッ…

その音に反応して
ウィルが短剣を睨む。


「…拾えよ。」


酷く冷たく響く声に
先程までのウィルとは
全く別人に思えた。


「………ウィル?…」


短剣を拾う事に躊躇していると
またウィルの冷たい声がした。


「…拾え。…僕を…………刺せ。」


理解の出来無いウィルの言葉に
アレンは問い掛ける。


「…私が欲しいのでしょ?…何故貴方を…刺さなければならないのですか?」


ウィルは表情を変えないままに
押し殺した声で呟いた。


「……じゃないと……僕は貴方を…傷つけてしまう。」


アレンの表情が硬く強張る。


「………何故……私を?………」


聞いてはいけないのかも知れない
と言う感情を乗り越え
アレンはウィルを睨み付けたままに
そう聞いた。

ウィルが真顔に戻る。

そして口を開き
ゆっくりと話し出した。


「…血が……血が見たい。貴方の…血が。苦しんでいる表情が見たい。その血のついた手で…僕を………抱いて欲しい。……怒り狂った貴方に……犯されたい。一緒に血を………流したいんだ。」

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