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向日葵
第10章 人妻の彼女
 「ラスト…って、どういう事!?」

 「…どうやら出来たらしい。
私ね、生理は順調に来る方なんだ。
だからさ…そうなんじゃないかなって予感はあった。
すみれが眠っている間に、勇気を出して検査薬試してみたの。
そしたら陽性が出たよ。
近いうちに病院に行ってみるわ。
多分、間違いないね…
こんなに遅れる事ないんだもん。

 すみれ!
これって運命でしょ?
私が子を宿すなんてさぁ…
間違いなく、定められた運命でしょ!」

 貴女は何気ない話をするかの様に、声のトーンも上擦る事なく、その事実を述べた。


 私は貴女の後ろ姿を見ていた。
背が高くて、程よい筋肉をつけ、スラッとしたモデル体型。
黒のジャケットに白いブラウスと黒のプリーツスカートを合わせ、ワンポイントにブランドもののスカーフをお洒落に巻く。
背が高くても、踵のある靴を履いていた貴女がローブーツの訳は、芽生えた母性本能がそうさせているのね。

 「すみれ!」

 貴女は振り返り、立ち止まる私に手を差し出す。

 「手、繋いで帰ろうか?
泣くのはまだ我慢よ!
辛いのは一緒。
でも、手を繋いでいたら少しは和らぐでしょ?」

 涙は悲しい時にすぐ出るものではないのかもしれない?
驚きとショックの方が先で、葉月の言葉を理解しょうとすればする程、受け入れたくないと心が拒否するばかりだった。
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