この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
向日葵
第3章 ビアンの純粋と闇
 ーーバレンタインは喩え話に過ぎないけど、
自分は人とは違うって思いながら、漠然とした毎日を送っていた。

 中学生になってさ、一年の途中で石原美姫(いしはらみき)という子が私のクラスに転校してきたの。

 美しい姫と書いて美姫。

 その名の通り、綺麗な子だった。

 髪の毛はポニーテールにして、リボンを日替わりにつけてさ、少し釣り目で鋭い感じなんだけど、ピアノを習っていてね、ショパンの雨だれを弾くんだよ。

 美姫の雨だれを聴いた時、キュンとしたんだ。
そのメロディーの中にずっと居たいって。

 美姫はよく音楽室でピアノを弾いていた。
家にいる時も、お母さんの指導の元で何時間も弾くらしいんだ。

 元々は鹿児島に住んでいたんだけど、ピアノのコンクールとか腕を磨く為にお母さんと二人で東京に出てきたの。
お母さんも元々ピアニストでね、美姫の才能を伸ばす為に必死だったんだよね…

 美姫もそれを当たり前だと思って過ごしていた。
指を怪我したら大変だから、体育は見学ばかりしていた。

 そんな事も美姫には当たり前だったんだけど、理解のないクラスメートとから疎ましく思われたんだ。
/165ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ