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第8章 痴漢編　２－１

恥骨の膨らみを下りてきた５本の指が、外側までし
っとりと濡れている秘部を、包むように覆った。
塗れ具合を確かめる様にモゾモゾと動いた後、１本
の指が下から上に、上から下にとクレパスの入り口
を往復してなぞり始める。

「ん　んっんっ　あっはぁっ　はぁ　んっ・・・」

息だけを吐き出し、感じていることを悟られない様
にしている積りでも、それは熱く湿度の高い、身体
の奥から湧き出してくる、瑠璃の身体の正直な気持
ちを表現していた。
男は胸に顔を押し付けて、熱い吐息と甘い声を発し
て喘いでいる瑠璃の中へ指を進めようと、クレバス
の底へと中指を沈めていく。

しっとりと湿っていた入り口と比べて、底はトロリ
とした粘ついた愛液が豊富で、男の指の動きは更に
滑らかになる。
小陰唇を嬲り、膣の入り口を突き、尿道口を刺激し
ていく。

男の肩を強く掴み、顔と言うより唇を男の胸に押し
付けて、声が漏れるのをなんとか防いでいた瑠璃も
クレバスに指が侵入してからは、熱い吐息の中に声
が混じってしまうようになっていた。
オナニーしている時の自分のペースで気持ちよくな
れるのとは違って、休むことなく強制的に引き上げ
られた気持ちは、瑠璃の限界を超えていき、感じた
ままに喘いでしまうのは時間の問題だった。

「はぁはぁはぁはぁ・・・んっんっうぅうんっ　
ああ　はぁ　ああ・・・」

切なげな息遣いと上気して赤くなった頬、苦悶の表
情を浮かべている綺麗な顔。
瑠璃を見つめながら、膣の入り口の周りを、形に添
って指を動かしていた男は、瑠璃の限界が近いこと
を感じ取った。

形の良い唇の左端から垂れている涎をまた指でふき
取ってから、顎をグイと上に向けると、呆然として
いる瑠璃の唇を奪った。
重なってからキュッと閉じられた瑠璃の唇を、無理
矢理こじ開け、舌をねじ込んだ。