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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第12章 イチャラブ 編 1-1
派手な色のモノは無いが、白を基本としてブルーやピンクの薄い爽やかな色で揃えてあった。

ブラのカップを見ればどれが心愛の物かすぐに分かった。
梨乃と沙紀のブラは詳しく調べないと区別がつきそうもなかったが、当然に一番大きなカップのブラと、その手前のショーツが心愛のランジェリーだろう。
それらをよく観察しているうちに、目を見開いてしまった。

てぃっ・・・Tバックだ!・・・

それは、小さく可愛らしく丸まっていても、京一にも良く分かった。
思わず手を伸ばしてしまったが、ギリギリで思いとどまる。

女の子の勘は侮れない・・・
問い詰められた時、触っていないと言っても、きっとバレテしまう・・・

京一はこんな時でも冷静な判断力で危機を回避した。

見るだけなら・・・なんとかごまかせる!・・・

そう思い、梨乃や沙紀のランジェリーにも目を通していく。
ブラのカップはやはり心愛より小さいが、そのぶん可愛らしいデザインのブラが多かった。
そして、こちらにもやはりTバックが置いてある。

でも・・・1週間の旅行でこんなにたくさんのランジェリーを用意する必要があるのか?・・・

京一はその数の多さに半分呆れてもいた。
3人合わせた数は毎日2~3枚交換してもよさそうなくらいある。

女の子達がそれぞれTバックを着けているところを想像しつつ、名残惜しい気持ちのまま引き出しを閉じた。
バスタオルを持って急いで浴室に戻っていく。

その後は、心愛から様子を聞かれることは無く、身体を拭き終えた彼女はワンピースを着て廊下で待っていた京一の前に出てきた。
髪は完全には乾いていない。半渇きのまま後ろで一つに縛っている。
バスタオルを胸に抱えたまま、モジモジした様子ではにかんだ笑顔を見せた。

「ごめんなさい、いろいろありがとう」

そう言ってペコリと頭を下げたが、京一が何気なく近づこうとすると、さっと後ろに下がっていく。

「な、何でもないの!気にしないで!ね、早く2階へ行こうよ・・・」

いぶかしがる京一に愛想笑いで話し掛け、心愛は2階に行きたがった。
背中を押される様にして歩き出した京一は、昨日のノーブラで現れた女の子達の様子を思い出していた。

あの時の最初の雰囲気と何か似てるよな・・・まさか!・・・
京一は階段の途中で止まると、後ろにいる心愛を振り返った。

「な、何!どうしたの!・・・」
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