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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第12章 イチャラブ 編 1-1
水槽の前は何処も照明は暗めに設定されているが、入り口からみて奥になる俊達が向かった場所は、更に照明が落とされていた。
水槽の中の魚への配慮だろうか、俊には良く分からなかったが、他のカップルの様にイチャイチャしながら座りたかった彼には好都合だった。
沙紀も何も言わずに大人しく付いてきてくれる。

腰を下ろした俊の左隣に座った沙紀が、力なく寄りかかってくる。
遠慮したり恥ずかしがったりする様子もなく、自然な仕草だった。

頭をちょこんと俊の左肩に乗せ、両手で彼の左手を抱える様にしてしがみ付いている。
ミニスカートを気にせず、スラリと伸びた脚を持て余し気味にして膝を立て、彼の脚にもたせ掛ける。

「海で遊んだ疲れが残っているみたい。脚とか怠いし・・・」

水槽の中の魚を見つめたまま呟いた沙紀から目を離し、俊も前を向いた。
多少ドキドキしているだけで、自分でも驚くほど冷静だった。
以前なら緊張してしまっただろうし、そもそも沙紀の方から身体を寄せてくることなど一度もなかった。

旅行に来てからは沙紀だけじゃなく、梨乃や心愛も含めて女の子達の方が積極的に楽しもうとしている雰囲気が伝わってきていた。
俊も、もっと沙紀との仲を進展させたいと思っていた。それなりに頑張っていた積りだったが、まだまだ出遅れている気がしてきた。

「俊は疲れていないの?」
「あれぐらいでは疲れないよ。沙紀は高校生になってから運動は何もやっていないんだよね・・・。そうだ、沙紀。テニスでも一緒に始めようか?クラブ活動みたいにまじめにやりたくないけど、俺も何か始めたかったんだよ」
「うん!やりたい!スポーツは苦手だけど、頑張ってみる!」

身体を起こし、笑顔を向けて賛成してくれる沙紀に言った。

「2人で一緒にいろんなことを経験したいんだ。きっと楽しめると思うよ」
「そうだね。私、他にもやってみたいことがあってね・・・」

沙紀は相変わらず俊の左手にしがみ付きながらスポーツや遊びで、やって見たいことを挙げていく。
顔はしっかりと彼に向け、楽しそうに話す。

しかし俊の眼には、美少女が無邪気に笑う今の表情と、海の家のシャワールームで昨日見せた、気持ち良く感じて声をあげていた表情が重なって、ギュッと抱きしめたい衝動に駆られてしまう。
左手につかまっている沙紀の手を解くと、ここへおいで、と自分の身体の前を指差した。
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