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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第12章 イチャラブ 編 1-1
俊の手を掴み、囁くような声で抵抗する沙紀を殆ど無視して、彼の両手はゆっくりと膨らみを揉み始めた。

いやっ・・・恥ずかしい・・・見られちゃうから・・・

周りの目が気になって気持ちよさを感じているのかいないのかもわからない。顔が熱い。

やめてよぉ・・・

ハッキリと声に出したり、身体を動かして抵抗すれば止めてくれる、そう分かっていても周りの目が気になって静かにお願いするしかなかった。

「ねえ、だめ・・・んんっ・・・」

ようやく声を出しても、手の動きに途中で遮られる。
硬くなり始めた先端の蕾を目ざとく見つけた指先が、ブラと服越しにキュンキュンと摘まみ始める。

あっあっ、いやっ!・・・

声が漏れそうで慌てて両手で口を押えた。
解放された彼の手がさらに自由に触り始める。

「うっうっ・・・んんっ、はぁっ、はぁっ・・・」

強弱をつけて揉まれた後、先端を摘ままれる。昨日とは違う、その触り方に慣れを感じさせられる。

私を感じさせようとしてる・・・やだっ・・・それもこんなところで!・・・

ますます口を強く押えた。膝を立てたり揺らしたりしている内に太腿は剥き出しになり、覗き込まなくてもランジェリーが見えてしまう。

もう無理!無理だから!声が出ちゃう!見られちゃう!・・・

限界を感じ始めた時、不意に彼の手の動きが止まり胸の膨らみから離れて行った。
腕と脚で包むようにして密着させてくる。

どう、したの? はぁはぁ・・・でも、止めてくれてよかった・・・

ホッとした沙紀は何事か分からないまま、静かに荒い呼吸を鎮めながら顔を上げて息を呑んだ。
一組のカップルが歩いて来るのが視界に入った。

うそっ!こっち見てる!・・・

カップルの内、男の視線がしっかりと沙紀たちを盗み見ているのが分かった。

やだっ・・・いつから見られていたの!だから止めってって言ったのに!・・・

慌てて視線を外すのと同時に、膝を立てていた両足を伸ばしてミニスカートの乱れを直す。
恥ずかしくて俯いた顔を上げることが出来ない。
心臓のドキドキがまた激しくなってきた。
顔が熱い。身体もカッと一瞬で熱くなり汗が止まらない。

どうして?・・・身体が・・・熱いよ・・・汗が止まらない・・・

見られていた、と分かった途端に変化した身体に戸惑うだけで、どうしていいか何も考えられない。
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