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第12章 イチャラブ　編　１－１

心愛の唇から気持ちよさを伝える声が少しずつ漏れ始めると、京一はもっと感じている声を聞きたくなってくる。
ブラと服越しに先端の蕾を探し当てると、指の腹で強めに刺激をする。

「んっんっ　あっんんっ　はぁっあ・・・」

ノーブラの胸を触った時ほどハッキリとではなくても、指の腹には蕾が硬くなっていくのが伝わってくる。
背中を自分に預け、小さく声を漏らしながら軽く仰け反って喘ぐ様子が、可愛さと大人っぽさが混じって魅力的だった。

心愛は胸が凄く感じるみたいだ・・・

女の子との経験が少なくても、京一は彼女の反応から感じやすい場所、心愛の性感帯が１つ分かって嬉しくなる。
もっともっと見つけ出したい・・・
そしていっぱい感じさせて・・・それから・・・心愛と１つになりたい！・・・

胸を揉む手に力が入る。強すぎた、と思っても心愛は痛がることなく、声を漏らして応えてくれる。
ヤバイ！止まらなくなりそうだ！・・・でも、そろそろ止めないと俊達が・・・
そう思っても、京一は彼女の胸からなかなか手が離せない。


「キャッ！！！イヤッ！来ないで！ついて来ないで！！イヤ！！」
甲高く怯えた声が響いた。
俊と沙紀が近くまで来ている。自分達と同じ様にお化けに追いかけられているのだと、すぐに分かった。

「心愛！行こう！俊と沙紀ちゃんが来るよ！」
慌てて胸から手を無し、彼女の身体の向きを変えて、顔を覗き込むようにして急かす。
が、心愛は小首を傾げ、唇は半開きのまま、トロンとした目で京一を見つめるだけだった。
手を離したら座り込んでしまいそうな頼りなげな様子に、思わずギュッと抱きしめたくなる。
そんな気持ちを我慢して、もう一度急かした。

「歩けるよな。先に進むよ」
「う、うん・・・大丈夫・・・」
状況は理解しているようだった。心愛は照れ笑いを浮かべて俯くと、左手にしがみ付いて来る。
彼女に歩調を合わせるようにして、２人は暗闇の中に消えて行った。


はぁはぁ・・・息を切らしながら俊と沙紀が小走りで駆けて来る。
しっかりと手を繋いだまま、後ろを少しだけ気にしていた。
そのまま井戸の所まで来ると、また後ろを確認してから見つめ合って安堵の溜息をついた。
すぐに、沙紀が自然な仕草で俊に寄り添い、胸に顔を埋める様にして抱き着く。
俊も慣れを感じさせる動きで、受け止め、抱きしめた。