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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第12章 イチャラブ 編 1-1

暫くして合流した京一と心愛、俊と沙紀のカップルにも、琢磨は梨乃に話した事と同じ説明をしていった。やはり女の子は僅かな距離でも1人になるのを怖がったが、例の割引券の話をすればしぶしぶでも納得をしてもらえた。
俊と京一とは既に話は付いているので何も問題は無い。
琢磨は、上機嫌な気分を目立たないようにしながら、女の子達に分かれ道の選択を促した。
決めるのに戸惑い、進むのに躊躇しているのを励まして、どうにか出発させると彼氏達3人は顔を見合わせ頷き合う。
「恨みっこなしで、それと程々でいこうぜ」
琢磨の言葉に俊と京一がまた頷く。
計画通り、心愛とペアになれる道をさりげなく選んだ琢磨に続き、それぞれが道を決めると暗闇の中に進んで行った。
ペアとなる相手と合流できるポイントには、3か所とも彼氏達の方が早く着き、女の子を待つ形になった。
進む距離は短くても、1人で怖々進むからしょうがないな・・・
心愛が来ることを分かっている琢磨は待っている間に、これから2人で進みながら、いかに彼女を怖がらせて自分に抱き着かせ、イチャイチャできるか、作戦を思い返す。
計画はしっかりと練ってきた。大丈夫だと言い聞かせる。
「きゃっ!!!もう、いやっ!」
後ろを振り返ることなく、叫びながら小走りで心愛が駆けてきた。
琢磨の姿を見つけてそのまま近付いて来る。
「琢磨君!!」
必死さが伝わる声で名前を呼ばれて、ドキッとしてしまう。近付いて来る彼女を見て、いきなり期待してしまう。
おっ、早くも抱き着いてくれるのか!・・・
しかし、それとなく身構えて待っている琢磨の手前まで近付いた心愛は、そこで立ち止ってしまった。
額に汗を浮かべ肩で息をしている。頬が薄っすらと赤くなり大きな目を更に見開いて琢磨をじっと見つめていた。
身体の前で交差させている腕が、何度も位置を変え落ち着かない。
もし相手が京一だったら躊躇いもなくしがみ付くのに、琢磨ではそれが出来ずどうしたらいいか迷っている気持が良く分かる。
目にうっすらと涙が浮かんでいるのを見て、梨乃や沙紀ちゃんも今頃同じような表情をしているのかと思うと、琢磨はチクリと胸が痛んだ。
ごめんね、と心で謝る。
「がんばったね、行こうか?」
「えっ?、うん・・・」
左手を差し出すと、すぐに両手で握りしめてきた。
ギュッと握る仕草に、またドキッとしてしまう。
俊と京一とは既に話は付いているので何も問題は無い。
琢磨は、上機嫌な気分を目立たないようにしながら、女の子達に分かれ道の選択を促した。
決めるのに戸惑い、進むのに躊躇しているのを励まして、どうにか出発させると彼氏達3人は顔を見合わせ頷き合う。
「恨みっこなしで、それと程々でいこうぜ」
琢磨の言葉に俊と京一がまた頷く。
計画通り、心愛とペアになれる道をさりげなく選んだ琢磨に続き、それぞれが道を決めると暗闇の中に進んで行った。
ペアとなる相手と合流できるポイントには、3か所とも彼氏達の方が早く着き、女の子を待つ形になった。
進む距離は短くても、1人で怖々進むからしょうがないな・・・
心愛が来ることを分かっている琢磨は待っている間に、これから2人で進みながら、いかに彼女を怖がらせて自分に抱き着かせ、イチャイチャできるか、作戦を思い返す。
計画はしっかりと練ってきた。大丈夫だと言い聞かせる。
「きゃっ!!!もう、いやっ!」
後ろを振り返ることなく、叫びながら小走りで心愛が駆けてきた。
琢磨の姿を見つけてそのまま近付いて来る。
「琢磨君!!」
必死さが伝わる声で名前を呼ばれて、ドキッとしてしまう。近付いて来る彼女を見て、いきなり期待してしまう。
おっ、早くも抱き着いてくれるのか!・・・
しかし、それとなく身構えて待っている琢磨の手前まで近付いた心愛は、そこで立ち止ってしまった。
額に汗を浮かべ肩で息をしている。頬が薄っすらと赤くなり大きな目を更に見開いて琢磨をじっと見つめていた。
身体の前で交差させている腕が、何度も位置を変え落ち着かない。
もし相手が京一だったら躊躇いもなくしがみ付くのに、琢磨ではそれが出来ずどうしたらいいか迷っている気持が良く分かる。
目にうっすらと涙が浮かんでいるのを見て、梨乃や沙紀ちゃんも今頃同じような表情をしているのかと思うと、琢磨はチクリと胸が痛んだ。
ごめんね、と心で謝る。
「がんばったね、行こうか?」
「えっ?、うん・・・」
左手を差し出すと、すぐに両手で握りしめてきた。
ギュッと握る仕草に、またドキッとしてしまう。

