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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
コンテストでも・・・いやコンテストだから少しでも目立って話題になりたかった。
あからさまに見せつけるのではなく、偶然を装えば大丈夫だろうと思ったのだ。
案の定、難しい顔をして真剣に聞いている審査員たちの視線は、パンチラが見えそうなタイミングで太腿に集まってくる。
そして、そんなHな視線で更に私はゾクゾクしていく。
もっと私を見て・・・もっと見たいんでしょ・・・
そんな気持ちが歌やダンスを更にノリノリにしていく。

曲が終わった時には、もう終わりなの?・・・そう思ってしまう程集中して踊ることが出来た。全身汗まみれで、何曲も踊った様な疲労を感じていたけれどそれが心地よかった。
メンバーの顔もみんな充実していた。
汗をかき、息を弾ませていても白い歯がこぼれている。
歌う前よりもずっと多くの拍手をもらえて、私達はいつも通り深々とお辞儀をして下手にはけた。
やりきった、そんな手応えを感じながらも楽屋ではすぐに反省会をおこない、決勝に備えた。
みんな当然進めるものだと確信している。私もそう思い、休憩中に夏妃に声をかけた。

「夏妃、調子いいじゃない。練習の時より声が出てるよ」
「ありがと。愛美もノッてるのが凄く良く分かるよ。腰がキレッキレだもん」
「そう?えへへ・・・でも、みんないい状態で今日を迎えられて良かったね。一人でも調子が落ちてると、ライブと違って全体に響くからね」
「愛美・・・何かいつもと違って頼もしいね!どうしたの?」
私の意見に意外そうな顔をした夏妃。嬉しかったし、恥ずかしかった。
「そう?いつもでしょ?」
そんなことない、と言うようにすぐに顔の前で手を横に振る夏妃。
私は、えっ?いつもどう思ってるのよ!とふざけて怒って見せる。

「あはは・・・でも、愛美の言う通りだね。みんな気合が入ってていい状態だよ。これで決勝に行けさえすれば、優勝だって狙えるから」
「そうだね、優勝できればいいね」
私の言葉に一瞬で夏妃は真顔に戻った。
「いいね、じゃなくってするの!そんな気持ちで望まなかったら、出来ることも出来なくなっちゃうよ!そうでしょ?」
傍で聞いていた涼奈、舞風、心瑠が驚いて見つめて来るほど、少し感情が入った言い方に私も焦ってしまった。
「夏妃・・・私だって出来なくてもいいって思っている訳じゃないよ」
「・・・」
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