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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
下を向いて黙ってしまったけれど、夏妃はすぐに顔を上げていつもの笑顔で謝ってきた。
「ごめんね・・・私が一番余裕が無いみたいだね・・・ごめんなさい・・・」
「夏妃・・・」

私はすぐに笑顔で夏妃を抱きしめる。腰に彼女の手が回ってきてしがみ付いてきた。
「夏妃にばかり頼ってしまってごめんね。私ももっと責任を持てる様に頑張るから・・・」
メンバーも寄ってきてそれぞれ声をかける。みんなで夏妃を抱きしめた。

ファータフィオーレとして活動を始めてから、いつも冷静な彼女しか見たことが無かった。
確かに1人でグループを引っ張ってきて大変だったんだ、とは思ったけれど、それとは別の何かいつもと違う、そわそわしている印象を感じてしまっていた。
まだ予選の結果も発表されていない。決勝に残っても別の曲で更に審査があるし、優勝かどうかはそれからの話なのに、最後の結果のみを思いすぎなんじゃないかな・・・
そんなことを思ってしまう。

「そろそろ、いいかな?」
突然のマネージャーの声に私達はビクッとしてしまった。
小さく悲鳴も漏れる。
いつからそこにいたのか分からないけれど、いきなり声をかけてきたマネージャーは、少し呆れているような表情をしていた。
「予選が終わって気が緩んでいるかもしれんが、結果発表の前でも次の準備を始めておけよ。気を抜いたらパフォーマンスが落ちるぞ。そこも見られるんだからな」
その言葉に夏妃が一番早く反応した。
「すみませんでした。私が少し焦ってしまって・・・でも、大丈夫です。みんな気持は一つですから。集中してますから」
「夏妃・・・目の前の事だけこなしていくんだ。今は先の事は考えるな」
「・・・はい、マネージャー。練習に行ってきます」

私達は結果発表の前から決勝の練習をするために、また外に出て行った。
みんな集中している良い表情だと思ったけれど、私は夏妃とマネージャーの会話が2人だけが知っていること、が前提の会話だったような気がして気になっていた。
2人だけの会話・・・
2人に何かあったのかな・・・考え過ぎかな・・・
夏妃がマネージャーの事を好きなのは知っていた。
それと関係があるのかも・・・いや、もう集中しなきゃ・・・

曲をかけて、通しでダンスをチェックしていく。
予選の時よりも動きは激しい。気は抜けなかった。
ふふっ身体が軽い!調子いい!
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