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第13章 地下アイドルの秘密　編　１－１

私だけじゃない、メンバー全員が練習の成果が良く表れていて動きにキレがある。
予選よりも激しいダンスだけど、決勝に残るレベルの高いグループの中で目立つには必要な事だった。発声練習でも、メインの夏妃と涼奈の調子はいい。私もセンターで歌いたかったけれど、今回の２人にはかなわない。２人を信じて任せて、ダンスでサポートするしかなかった。

結局私達は、決勝進出のお知らせをマネージャーから教えてもらうまで知らないまま、外で練習を続けていた。
マネージャーはまた呆れた表情を見せていた。
「発表がグループ名の読み上げだけだから良かったが、これからは注意するように」
もっときつく言われると思ったので、この程度で済んでホッとする。
それに決勝に向けて気持ちを作っていたから、決勝に残った、と言う知らせを聞いてもモチベーションが下がる事が無かった。
いい意味で緊張したまま、午後からの決勝に臨むことが出来た。