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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
ステージの中央に5人で並ぶ。私は客席をしっかりと見回す余裕があった。
暖かい拍手が、明らかに予選の時よりも増えている。後方の客席、中央に固まって応援してくれているファンの人達の笑顔もはっきりと見える。
こうして応援してくれる人達のおかげで、私達はここに立っている。そう思うと、沸々と力が湧いて来るような気がした。
夏妃の挨拶も堂々としていて頼もしい。審査員が最前列で何人も並んでじっと見つめて来るけれど、お客さんに向かって語りかけていくのは予選の時と同じだった。
まるで自分たちのライブでも始まるのかと思えてしまうような挨拶だった。

「皆さんこんにちは。予選に続けてこうして決勝でも歌うことが出来るのは、みなさんの温かい拍手と笑顔と、そして応援があるからです。私達ファータフィオーレはそれに一生懸命に応え、感謝の気持ちを歌とダンスで表現していきたいと思います。今日は一曲だけですけど、皆さんの記憶に残るステージになればいいな、と思います」

「宜しくお願いします!」
練習してきたとおりに最後の挨拶が五人揃って出来たところで、位置に着いた。
センターを夏妃と涼奈が2人で務め、舞風と心瑠、そして私(愛美)がサポートする。
曲は今までライブでもやってこなかったテンポの速い、体力的に厳しいダンスが続く難しい物だった。ライブで使ったらその後がキツクなるから、使いたくても使えなかったくらいだ。
でも、コンテストでは一曲だけで済む。それなら・・・
マネージャーは始めは渋っていたけれど、結局は私達のヤル気を認めてくれた。

ライブには何回も来てくれているファンの人達も、初めて聞く曲に興味を持ってくれているのが分かる。
嬉しい・・・しっかり見ていてね・・・これからも応援してもらえるように頑張って練習したんだよ・・・

イントロからいきなり激しいリズムで踊り出した私達5人を見て、お~と言う低い声が響く。
しっかりとシンクロさせられる様に、踊り込むだけじゃなく、曲を流さずにイメージトレーニングをやって、終わりをピタリと合わせる、そんなことまでやってきた。
動きが合って来ると、もう1人ずつ5人が踊っているのではなく、5人で1つの動きを作っているような不思議な感覚になってくる。
そんな練習の成果が出ていて、踊っていて楽しくなってくる。
舞風や心瑠と目が合って、同じ気持ちなのを分かり合うことが出来る。
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