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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
「思いました・・・」「私も・・・」舞風と心瑠が顔を上げて答えてくれた。目が赤い。
涼奈も顔を上げてコクリと頷き、言った。
「決勝、だったから・・・だと思います・・・多分・・・」
遠慮がちにでも話してくれた言葉に、夏妃が頷いた。
でも私は訳が分からなかった。
「決勝だからって・・・でも、変な緊張はしてなかったし身体もいつも以上に動いていたし、みんなもそう思ったでしょ?」
ダンスも歌も良い滑り出しで始めることが出来て、緊張どころか楽しいと感じることが出来るほどだったのに・・・
決勝でプレッシャーを感じて、と言うことではないと思ってしまう。
「愛美の言うことも分かるよ。最初はいつも以上に声が出てるって私も思ったもん。ね、涼奈?」
「はい・・・でも、途中から息がうまく吸えなくなって息苦しかった、です」
「うん、それそれ。あんなの初めてだったよ。やっぱり意識はしてなくても身体は緊張していたんじゃないかな?」
夏妃の言葉に舞風と心瑠は頷いていた。
そう言われれば、私も何となくそんな気がしてきた。
「意識していなくても緊張していたって・・・それじゃどうすれば良かったの?練習だって頑張っていたし、モチベーションだってしっかり上げて臨んだのに・・・」
「今は分らないよ。でも、今まではライブハウスで私達を見に来てくれる人達に向けて頑張れば良かったけど、そうじゃない人達の前でも、それを意識しながらいつものパフォーマンスが出来る様にしなきゃいけない。それを普段から考えていないといけないのかなって思う」
夏妃の言葉に何となく納得できた。
今回は緊張したくないから、あえていつものライブのつもりでやろうとしたけど、そんな風に現実から目を逸らしても結局は緊張していたのかも・・・
「そっか・・・今日はまだファンの人達に助けられたけど、1人もいない所でもそれを意識して堂々とパフォーマンス出来るくらいにならなきゃってことだね」
「愛美さん・・・今日はいつもと違ってカッコいいです!」
目をはらした心瑠が私に抱きついて来る。今までも甘えた振りでそんな事をしてくることがあったけれど、言った事が本気なのか冗談なのかが気になった。
「ちょっちょっと心瑠!いつもと違うって何が違うのよ!あははっくすぐったいから止めて!」
心瑠は、胸の膨らみに顔を埋める様に押し付けてくる。
涼奈も顔を上げてコクリと頷き、言った。
「決勝、だったから・・・だと思います・・・多分・・・」
遠慮がちにでも話してくれた言葉に、夏妃が頷いた。
でも私は訳が分からなかった。
「決勝だからって・・・でも、変な緊張はしてなかったし身体もいつも以上に動いていたし、みんなもそう思ったでしょ?」
ダンスも歌も良い滑り出しで始めることが出来て、緊張どころか楽しいと感じることが出来るほどだったのに・・・
決勝でプレッシャーを感じて、と言うことではないと思ってしまう。
「愛美の言うことも分かるよ。最初はいつも以上に声が出てるって私も思ったもん。ね、涼奈?」
「はい・・・でも、途中から息がうまく吸えなくなって息苦しかった、です」
「うん、それそれ。あんなの初めてだったよ。やっぱり意識はしてなくても身体は緊張していたんじゃないかな?」
夏妃の言葉に舞風と心瑠は頷いていた。
そう言われれば、私も何となくそんな気がしてきた。
「意識していなくても緊張していたって・・・それじゃどうすれば良かったの?練習だって頑張っていたし、モチベーションだってしっかり上げて臨んだのに・・・」
「今は分らないよ。でも、今まではライブハウスで私達を見に来てくれる人達に向けて頑張れば良かったけど、そうじゃない人達の前でも、それを意識しながらいつものパフォーマンスが出来る様にしなきゃいけない。それを普段から考えていないといけないのかなって思う」
夏妃の言葉に何となく納得できた。
今回は緊張したくないから、あえていつものライブのつもりでやろうとしたけど、そんな風に現実から目を逸らしても結局は緊張していたのかも・・・
「そっか・・・今日はまだファンの人達に助けられたけど、1人もいない所でもそれを意識して堂々とパフォーマンス出来るくらいにならなきゃってことだね」
「愛美さん・・・今日はいつもと違ってカッコいいです!」
目をはらした心瑠が私に抱きついて来る。今までも甘えた振りでそんな事をしてくることがあったけれど、言った事が本気なのか冗談なのかが気になった。
「ちょっちょっと心瑠!いつもと違うって何が違うのよ!あははっくすぐったいから止めて!」
心瑠は、胸の膨らみに顔を埋める様に押し付けてくる。