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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
⑮-2

約束の時間、約束の場所が近づいてくるにつれて、心臓がドキドキと大きな音をたてていく。指示された場所は、私でも聞いたことがある有名なホテルのスイートルームだった。ロビーを抜けてエレベーターに乗り指定の階で降りる。
部屋の前まで来たときには、ライブ前の緊張とは違って心臓の鼓動だけが一段と激しくなっていた。
相手の名前は佐伯さん・・・
もう一度確認をした。
ノックをすると少しの間をおいて、返事もなくいきなりドアが開かれた。
ビックリして挨拶が遅れた私に、現れた人は低く落ち着いた声で話し掛けてきた。
「こんにちは、愛美さん・・・だね。さあ、中に入って・・・」
「は、はい。ファータフィオーレの愛美です。今日は宜しくお願いします」
「はい。こちらこそよろしく」
嫌みのない人当たりの良い笑顔だった。
慌てて頭を下げた私を先に部屋の中へ進ませる。カチャとドアのロックが掛かる音が大きく聞こえるほど静かな部屋だった。
まだ心臓がドキドキする。それでも第一印象で苦手なタイプではなかったことに私はホッとした。ただ部屋の一角を見て息を呑んだ。大小のカメラがいくつか置いてある。それを見て心臓の辺りがギュッと掴まれたように痛くなる。
うそ・・・これから撮影をするの?聞いてないし、そんなの嫌・・・
自分の表情が強張っていくのがはっきりと分かる。

「ん?マネージャーから話を聞いて無かった?えって顔をしてるけど」
楽しそうに言いながら、さっそく私の肩に手を掛けるとシングルソファーを勧めてきた。それまでとは違った意味の緊張を感じ始めた私は、座っても身体から力が抜けなかった。
座っている私の前にも、三脚で固定されたカメラが置かれている。まっすぐに私を向いているレンズの向こう側に佐伯さんは座った。リモコンの様なものを手に持っている。
「マネージャーさんには許可を取ってあるから、安心して。撮影したいのは
・・・」
何を撮影したいのか。
それは、私のDVDを作成することを社内で説明するときに、こんな女の子だと説明するのに必要だから、と言うことだった。
自己紹介と簡単な質問に答えること、水着での宣材写真の撮影だけだと聞かされて、身構えていた身体の力が少し抜けていった。
「おっ、良い表情だね。少しリラックスできたかな?それでは・・・」
撮影を始める前にお互いに自己紹介をし合う。
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