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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
「よし!そこまで!」
遠藤さんの少し高い良く通る声で、私は踊りを中断した。また汗をかいてしまった
けれど、体力的にはまだまだ踊ることが出来る。物足りなさを感じながら遠藤さんの言葉を待った。
「どうでしょうか?」
「いいセンスしてるよ。動きにメリハリがあって大きく見えるのはいいことだ。それに、踊っている時の表情がやっぱり魅力的だ」
思ってもいなかった褒め言葉に胸をドキドキさせてしまう。
「可愛らしさとセクシーさが交互に出て来て・・・う~ん本人は意識してないのかもしれないけど・・・」
「セ、セクシーですか?・・・ありません、そんな風に言われたこと」それは本当だった。
私、どんな表情で踊ってたの?・・・
恥ずかしくても嬉しかった。遠藤さんは楽しそうに笑っている。
「そうか。今、舞風(まふ)に踊ってもらったのを見てもう少し見直してみたくなった
よ。次はメンバー全員に集まってもらおう」
私は心の中でグッと手を握りしめた。
「それって、セカンドシングルの振り付けを引き受けて下さるってことですね!」
「ああ、頑張って良いモノを作ろうな」

また遠藤さんが近付いて来る。
その瞬間から、スタジオ内の空気の密度が上がった気がした。視線が私の身体中を這っている気がする。
薄い生地のレオタード越しに、胸の膨らみやウェウト、そして下腹部や太腿までジットリと見つめている。
ああ・・・これって・・・始まる・・・
汗をいっぱいかいた身体が恥ずかしかったけれど、それまでとは違う胸のドキドキが激しくなって何も言えない。はにかんだ様な笑顔を浮かべるのが精一杯だった。
「身体をもっと柔らかくするストレッチを教えてあげよう。そうすれば踊りにきっと役に立つぞ」
遠藤さんはそう言って私を床に座らせた。前に伸ばした脚を胡坐をかく様に曲げて開き、足裏どうしを合わせる様にさせる。両手を伸ばして高く上げさせてから、私の後ろにピッタリと身体を付けて座った。
「ああっ・・・」
遠藤さんはすぐに身体を触り出した。ウェストに置いた指先を徐々に上に滑らせ、胸の横そして腋の下から二の腕まで何度も撫で上げた。
「あっくすぐったい、です。うんっ・・・」
身体をピクピクと反応させてしまう。それでも手を下げることは許してくれなかった。
「う~ん・・・美少女は汗の匂いまでいい香りがするな」
「えっ?」
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