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第16章 ストーカー（僕の彼女）編　１－１

ラブホテルらしい部屋の大きなベッドの上で、１人の女の子が寝ている
映像からそれは始まった。
仰向けで寝ていても長い黒髪が横顔に掛かっているから、表情は見るこ
とが出来ない。映像はそのまま下に移動して行き、服の上からの胸の膨
らみを映し出す。２つの綺麗な形のそれは、静かな呼吸と共にゆっくり
と上下していた。舐めるように色々な角度から撮影した後、映像は、ま
た下に移動していく。捲れ気味の柔らかな素材のミニスカートが映った
後、白い肌の太腿のアップが続いた。剥き出しのそれを、また舐めるよ
うに撮影した後、太腿の間からパンチラを狙った位置に動いていく。
力の抜けた太腿の奥に、白い逆三角形のランジェリーが映る。撮影者が
興奮しているのがよく分かる。ズームをしたり、脚を少し広げさせてま
た撮影したりしながら、嬉しそうな呻き声を漏らしている。
「あ～もう我慢できないな～。流石〇〇のＮｏ１のメイド、寝てるだけ
でエロいな」
声で短髪の男が撮影してるのだと分かる。そして、その後のつぶやきで
、長髪の遊び人風の男がまだ来ていないことも分かった。
今回は、先に短髪の男が眠らせた女の子とHをし、それを長髪の男が撮
影をするらしかった。

「遅い！先にやっちゃうぞ！」
その声と共に、カメラがベッドの上に投げられたような、乱れた映像が
映った。そして暫く太腿だけが映し出されていく。
どうやらその間に、短髪の男は服を全部脱いでしまったようだ。取り上
げられたカメラには、いきなり上向きに硬くなっているモノが映し出さ
れた。
「もうこんなになってま～す。限界です。いただきま～す」
もう待ちきれない、と嬉しそうな声が聞こえる。手持ちだからか、やや
ぶれている映像が、寝ている女の子の横顔を映し出す。
顔に掛かっている綺麗な髪をもどかし気に払うと、正面からしっかりと
撮影した。
「綺麗だな～リサちゃん。目を閉じて寝ていても美人です～」
リサちゃん、と呼ばれた女の子もメイド喫茶で働いているらしい。その
店でＮｏ１の人気があるだけに、目鼻立ちがすっきりしていて、細面の
爽やかな美人だった。きっと瑠奈と同じように、店に通って常連になり
親しくなってカラオケに誘い、医学部から持ち出した薬で眠らせたのだ
ろう。