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ビューティーサロン『マキ』
第16章 『登校風景。』
最寄り駅を降りて 学校まで歩く。

反対方向の商店街に歩いてくと『ビューティーサロン マキ』がある。

今日は行かないけどね、、

「おっはよー♪」
声と同時にドーーン っと、肩を突き飛ばされる。

「もうっー、いったぃなぁあ。」

「ごめーーん♪」
クラスメイトの柏木美樹だ。


いつもの登校風景。


学校までの通学路を一緒に歩いてく。

「でさぁ、杏子ったら、それで怒っちゃて、、」
「まい? 聞いてる?」

「、、えっ?  聞いてるよ?」
ホントは何も聞こえてなかった。

「てかさーー、まいって 最近、ボーーッてしてるよねーー、」
「なーんか いっつも上の空でさー。」
美樹は喋りつづける。

「もしかして、、」


「恋でもしてんじゃないのー?」
「違うよ!!」
思わず即答してしまった、、

「あやしぃー、メッチャあやしー、」
「だいたいさー、昨日も用事あるとか言って、約束破るしさー、どこ行ってんのさ。」

エステに行っている事は内緒だった。
『お友だちにも紹介してね』とサービスチケットも貰ってたけど、 友だちに教えるつもりはなかった。

「うっ、 うー、あたしにだって、色々あるんだょ、、」

テキトーに誤魔化そうとしたけど

美樹はキッと、顔を近づけ、

「あんた。 最近さぁ、、」
真顔で目を覗き込んでくる。

「スッゲー 可愛いんだけど♪ ぜっったい恋してるっしょ」

「バっカ、してねーし♪」
そう言ってふたりは きゃぁきゃあとはしゃぎあった。
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