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ビューティーサロン『マキ』
第16章 『登校風景。』
学校に近づくにつれ、 登校してくる生徒の数も増えてくる。

「おはよー。」

「おはよっ♪」


軽く挨拶をかわす。


美樹とは中学からの友だちだった。

明るい性格で、誰とでも すぐに仲良く出来る仔。。



あたしはいつも美樹のそばにいたので 自然と友だちも出来たけど、、。


本心から友だちと呼べるのは

まだ美樹しかいなかった。



「ところで、 舞さぁ、、」
「必修 、どこにするか決めた?」

唐突だなぁ、、 と思った。

「ううん、まだ決めてないよ、 美樹はどこにするの?」


この必修と言うのは必修クラブの事だ。

毎年、何処かの部に入らなきゃいけない。



「おはよおうー!!」
校門の前。 一際大きな声。
体育教師の 揚田先生だ。

学園で数少ない若い男性教師と言う事で、女子からも人気が高い。

本人も意識してるみたいで、
 あたしはそれが苦手だった。

「おはようございます。」

よそ行きの淑やかな挨拶をして
先生の前を通りすぎる。


「あたしさぁ、、」

「陸上部に入ろうと思うんだ。」

美樹の顔が 少し赤くなるのを
あたしは見逃さなかった。
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