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第1章 01

「……ウソ…。」
「ウソじゃないさ。…その反応からすると、平野先生、処女だろ？ま、あまり無理はさせたくないけど、こればっかりはな。俺が変わるわけにいかないしね。」
「……。」
「大丈夫。部員の中には、既に経験済みの奴もいるし。無理やり酷くされるわけじゃないんだ。ほとんどの部員は、女性の裸を見るのも初めてだろうからさ。気楽にいこう。」

「平野先生にとっても、勉強だよ。」

不安げに視線をさまよわせる雪を決意させたのは、鶴田のその一言だった。
それから合宿までの数日間、雪は、自分の経験不足・知識不足を少しでも補おうと、これまであまり開いたことのなかったアダルトサイトを使って、少しずつだが知識だけは増やしていった。
生徒の手前、男性経験がないとはいえ、先生らしく振舞うにはそれしか思いつかなかったのだ。
これは教育の一環。
そうなんども自分に言い聞かせて、合宿初日を迎えた。