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秘蜜〜蘭子の物語〜
第1章 秘蜜
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須藤蘭子はこれといって特筆すべきところのない、ごく普通の女子高校生だった。
いや、ごく普通の女子高校生と比べると幾分か地味で、ある意味それが現代では個性的に見えるかもしれない。
真っ直ぐに伸ばした黒髪は二つに括り、制服のスカートは膝の頭がギリギリ隠れるくらいに長かった。黒縁眼鏡は野暮ったく、クラスメイトからはコンタクトにすればいいのにと散々言われたが、蘭子自身はそれを変えるつもりもなく、全ての要素が集まるとそれは見事に垢抜けない、昔ながらの優等生というところだ。
だが蘭子は優等生と呼ぶには成績は並で、運動にも光るところはない。
友達が多いわけでもなく、積極的に話をするタイプでもなかった。
そんか蘭子についたあだ名は「無害」
なるほどな、と蘭子はそのネーミングセンスには脱帽した。確かにクラスメイトにとって蘭子は無害だろう。
だがそんな無害な蘭子には、誰にも言えない秘密があるのだった。
いや、ごく普通の女子高校生と比べると幾分か地味で、ある意味それが現代では個性的に見えるかもしれない。
真っ直ぐに伸ばした黒髪は二つに括り、制服のスカートは膝の頭がギリギリ隠れるくらいに長かった。黒縁眼鏡は野暮ったく、クラスメイトからはコンタクトにすればいいのにと散々言われたが、蘭子自身はそれを変えるつもりもなく、全ての要素が集まるとそれは見事に垢抜けない、昔ながらの優等生というところだ。
だが蘭子は優等生と呼ぶには成績は並で、運動にも光るところはない。
友達が多いわけでもなく、積極的に話をするタイプでもなかった。
そんか蘭子についたあだ名は「無害」
なるほどな、と蘭子はそのネーミングセンスには脱帽した。確かにクラスメイトにとって蘭子は無害だろう。
だがそんな無害な蘭子には、誰にも言えない秘密があるのだった。
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