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秘蜜〜蘭子の物語〜
第1章 秘蜜
部屋に怖い男が……と疑うトオルのために蘭子は部屋をトオルに選ばせた。
鍵を受け取り部屋を向かうと、蘭子は気にすること辛気臭い部屋へと入っていく。
「ね、誰もいないでしょ?」
「……そうみたいだね」
「ユリがここに誰か呼ぼうとしてるなんて疑うんなら、携帯の電源は切るし。それでも信じてもらえないなら悲しいけど……」
「いや、信じるよ。疑ってたらキリがないだろうし」
「本当? ありがとう」
蘭子はトオルに抱きつく。そしてその手にそっと一万円札を握らせた。
「これは?」
「あのね、トオルさんにはこれからユリのわがままを聞いて欲しいの」
「わがままって……」
やはりなにか企んでいるのかと顔をしかめたトオルに蘭子はそうじゃないと否定をする。
「わがままって言っても酷いことじゃないの。ユリね、ちょっと変わった趣味で……」
鍵を受け取り部屋を向かうと、蘭子は気にすること辛気臭い部屋へと入っていく。
「ね、誰もいないでしょ?」
「……そうみたいだね」
「ユリがここに誰か呼ぼうとしてるなんて疑うんなら、携帯の電源は切るし。それでも信じてもらえないなら悲しいけど……」
「いや、信じるよ。疑ってたらキリがないだろうし」
「本当? ありがとう」
蘭子はトオルに抱きつく。そしてその手にそっと一万円札を握らせた。
「これは?」
「あのね、トオルさんにはこれからユリのわがままを聞いて欲しいの」
「わがままって……」
やはりなにか企んでいるのかと顔をしかめたトオルに蘭子はそうじゃないと否定をする。
「わがままって言っても酷いことじゃないの。ユリね、ちょっと変わった趣味で……」