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恋蕾~レンライ~
第2章 あたしと美術教師と画学生。
その頃のあたしは、学校でも上手く行かず、家族ともギクシャクしてて、
まぁ、この世に居場所がない感じになっていた。
部活もしていないし、一緒に帰る友だちも居なかったんだ。
ある日、真っ直ぐ家に帰るのが何となく嫌で、線路の向こうの商店街の方へ歩いてた。
商店街と言っても寂れてしまっているので、そんなに人も多くなくて。
人気のないのが、自分に似てると思ったのかもしれない。
本屋さんに立ち寄ろうと思ってたんだけど、ここはもう閉店してしまったようだ。
もう商店街の半分くらいは空き店舗でシャッターが閉まってる。
懐かしい文具屋さんはまだ開いてるようだった。
文具屋さんの扉を開けようとした時、中から出て来たのが、岩崎先生だった。
「あれ!?、岩崎先生ですか?」
「えっ?」
「あたし、覚えてないですか? 小学校の時、絵画教室に通ってた、浅倉まいです。」
「えっ? ああ!! あの、まいちゃん?」
小学校の頃、少しだけ近所の絵画教室に通ってた事があって、岩崎先生はそこで、アルバイトをしていたのだった。
「うわっ、何年ぶりかな? まいちゃん、すっかり大きくなったね。」
「5年くらいですかね。 岩崎先生は、そんなに変わってないですよ。」
あたしはひさしぶりに笑った気がした。
まぁ、この世に居場所がない感じになっていた。
部活もしていないし、一緒に帰る友だちも居なかったんだ。
ある日、真っ直ぐ家に帰るのが何となく嫌で、線路の向こうの商店街の方へ歩いてた。
商店街と言っても寂れてしまっているので、そんなに人も多くなくて。
人気のないのが、自分に似てると思ったのかもしれない。
本屋さんに立ち寄ろうと思ってたんだけど、ここはもう閉店してしまったようだ。
もう商店街の半分くらいは空き店舗でシャッターが閉まってる。
懐かしい文具屋さんはまだ開いてるようだった。
文具屋さんの扉を開けようとした時、中から出て来たのが、岩崎先生だった。
「あれ!?、岩崎先生ですか?」
「えっ?」
「あたし、覚えてないですか? 小学校の時、絵画教室に通ってた、浅倉まいです。」
「えっ? ああ!! あの、まいちゃん?」
小学校の頃、少しだけ近所の絵画教室に通ってた事があって、岩崎先生はそこで、アルバイトをしていたのだった。
「うわっ、何年ぶりかな? まいちゃん、すっかり大きくなったね。」
「5年くらいですかね。 岩崎先生は、そんなに変わってないですよ。」
あたしはひさしぶりに笑った気がした。