この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋蕾~レンライ~
第2章 あたしと美術教師と画学生。
その頃のあたしは、学校でも上手く行かず、家族ともギクシャクしてて、

まぁ、この世に居場所がない感じになっていた。


部活もしていないし、一緒に帰る友だちも居なかったんだ。


ある日、真っ直ぐ家に帰るのが何となく嫌で、線路の向こうの商店街の方へ歩いてた。

商店街と言っても寂れてしまっているので、そんなに人も多くなくて。

人気のないのが、自分に似てると思ったのかもしれない。


本屋さんに立ち寄ろうと思ってたんだけど、ここはもう閉店してしまったようだ。

もう商店街の半分くらいは空き店舗でシャッターが閉まってる。

懐かしい文具屋さんはまだ開いてるようだった。

文具屋さんの扉を開けようとした時、中から出て来たのが、岩崎先生だった。

「あれ!?、岩崎先生ですか?」

「えっ?」

「あたし、覚えてないですか? 小学校の時、絵画教室に通ってた、浅倉まいです。」

「えっ? ああ!! あの、まいちゃん?」


小学校の頃、少しだけ近所の絵画教室に通ってた事があって、岩崎先生はそこで、アルバイトをしていたのだった。

「うわっ、何年ぶりかな? まいちゃん、すっかり大きくなったね。」

「5年くらいですかね。 岩崎先生は、そんなに変わってないですよ。」

あたしはひさしぶりに笑った気がした。
/19ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ