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第2章 あたしと美術教師と画学生。

本間先生は学校の中でも変わり者だ。

髪はﾎﾞｻﾎﾞｻだし、服もﾖﾚﾖﾚで無精髭。

職員室に居るより、美術準備室に居るほうが多い。

生徒の前でも平気でタバコを、吸う。

年齢も、とっくに30は過ぎてて
いわゆる『ｶｯｺｲｲ先生』とは真逆な人だ。


「おい、浅倉。」
「は、はい。」

「本ばかり読んで退屈だろ？　ちょっと、肩揉んでくれ。」
「はい？」

この人はいつもこんな感じだ。


それでもなぜか

あたしは　ここに入り浸る。