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恋蕾~レンライ~
第2章 あたしと美術教師と画学生。
きっかけ。
2年になって間もない頃だった。
ガラガラ~。
突然、本間先生が教室に入って来た。
もちろん、担任とかではない。
「お~い、誰か、、いや、日直でいいか。日直は居るか?」
「はい?」
その日の日直はたまたま あたし、だった。
次の時間の美術の授業の準備を手伝えって事だった。
美術準備室から隣りの美術室まで、石膏で出来た、丸とか四角を運ぶだけ。
「落とすなよ。壊されては困る。」
手伝わせておいて、なんて言い草なのよ
と思ったけど、 石膏は意外と重かった。
数もあったし、一個ずつしか運べないから、それなりに時間もかかった。
授業も終わり、後片付けも当然のように、あたしが手伝った。
片付け終わって、帰ろうとしたら、
「お前、名前は?」 今頃?って思ったけど
「浅倉です。」
「そうか。浅倉、コーヒー飲んで行け。」
美術準備室はホントは広いのかもしれないけど、荷物とかごちゃごちゃあって。
先生の机と、小さなテーブルと
{当然そこにも、ごちゃごちゃ物があるんだけど }
長いソファーくらいしかスペースがない。
あたしはソファーにちょこんと座り、タバコ臭い準備室で苦いコーヒーを啜った。
それから、なぜか
美術の準備の時はあたしが指名されるようになった。
2年になって間もない頃だった。
ガラガラ~。
突然、本間先生が教室に入って来た。
もちろん、担任とかではない。
「お~い、誰か、、いや、日直でいいか。日直は居るか?」
「はい?」
その日の日直はたまたま あたし、だった。
次の時間の美術の授業の準備を手伝えって事だった。
美術準備室から隣りの美術室まで、石膏で出来た、丸とか四角を運ぶだけ。
「落とすなよ。壊されては困る。」
手伝わせておいて、なんて言い草なのよ
と思ったけど、 石膏は意外と重かった。
数もあったし、一個ずつしか運べないから、それなりに時間もかかった。
授業も終わり、後片付けも当然のように、あたしが手伝った。
片付け終わって、帰ろうとしたら、
「お前、名前は?」 今頃?って思ったけど
「浅倉です。」
「そうか。浅倉、コーヒー飲んで行け。」
美術準備室はホントは広いのかもしれないけど、荷物とかごちゃごちゃあって。
先生の机と、小さなテーブルと
{当然そこにも、ごちゃごちゃ物があるんだけど }
長いソファーくらいしかスペースがない。
あたしはソファーにちょこんと座り、タバコ臭い準備室で苦いコーヒーを啜った。
それから、なぜか
美術の準備の時はあたしが指名されるようになった。