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第8章 剃毛

「ありがとうございますっ！　でも･･･モグーガ山脈には魔物が･･･」

「大丈夫よ。　昨日は言わなかったけど、私はけっこう強いから」
メデューはそう言って、自分のカバンの中身をニーナに見せます。

カバンの中には、戦闘用のムチが入っています。

貴族の騎士ならば、とても強い鬼に襲われるけど、平民だったら、メデューさんでも太刀打ちできる魔物にしか出会わないということなのかな･･･
とニーナは思いました。

「お願いしますっ！　一緒に行かせてくださいっ！」
ニーナは立ち上がって、メデューに言いました。


こうして、ニーナとメデューは一緒に旅をすることになりました。

今日は都を見物して一泊し、明日から西へ向かいます。