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第8章 剃毛

都の広さと華やかさに、ニーナは目を奪われます。

歩いても歩いても、建物が並んでいるのです。

広くて真っすぐな道で、人や馬車の往来が激しいです。

両脇には商店が並んでいます。

可愛い花柄の女性用の服が、軒先に吊されている店もあります。

一族の女賢者の制服として、白いワンピースを着ることを義務づけられているニーナには、関係が無いことですが･･･


「今日はこの辺りの宿屋で泊まりましょう。　広いお風呂があるところがいいなぁ〜」
メデューが言いました。

「そうですねっ！　ここは都ですから、きっといろんな宿がありますよっ！」
ニーナは声を弾ませます。

馬は無くなり、徒歩の旅になってしまいましたが、スケベな騎士のオジサンたちでなく、メデューとふたり、女同士の旅です。

きっと楽しい旅になると、ニーナは心を弾ませます。