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止められなかった…
第14章 届かない叫び…
空いた方の手が、私の髪を鷲掴みする。


“…いたぃっ!!…”


力いっぱい髪を引かれ、顔を正面に固定される。

私は怒りを込めて睨みつけた。


“ゆなちゃん…何のつもりか知らないけど、全っ然コワくないよ(笑)。っていうか…逆にムラムラするかも…”


峻くんは、この状況を心底楽しんでいる…


“ん~…。片手だとイロイロ不便だな~。…ゆなちゃんの事、こないだみたいに悦ばせてあげらんないな~…”


据わった目つきでブツブツ言い終わると、髪の毛から手を離し、ポケットから何かを出した…。



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