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止められなかった…
第16章 終わらせる為の条件…
“…忘れる?…なんで?ゆなちゃんは忘れられるの~?…オレは無理。”

返す言葉を見つけられず黙っていると、峻くんが車を出そうとする。

“ちょっと待ってよ!!あたし行かないって言ったよ!?停めて!!”

息を荒げて私は言った…

峻くんはビタッとブレーキを踏み車を止める…

ギアはドライブに入ったまま…

そして口を開いた…

“…分かった。今一緒にホテル行ってくれんなら…データ消すし、もう手ぇ出すの止める。”


私の目を真っ直ぐ見て、ハッキリと言った……

頭の中で峻くんの言葉がグルグル回る…

“ゆなちゃん…それでいい?”

…それしか無いの?…

私は峻くんから目を逸らし…
下を向いたまま助手席へ座り直した………


車は駐車場を後にして走り出す………



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